【コラム】アコギは単板と合板どっちがいいの?~後編~
こんにちは!まみむめもときです。
アコギは単板と合板どっちがいいの?ってことで。
前回の記事のリンクはこちらです。
前回は木材には得手不得手がありますというお話をさせていただきました。
単板・合板のそれぞれの特性を比較するというのは、前回メリット・デメリットを並べることと一緒です。
実際に使われるところに焦点を当てていきたいと思います。
想定される状況から考える
生音(もしくはマイク)で演奏する場合
電気を使って音を増幅させて、大きい会場で演奏するとなるとまた話は別ですが、
小規模の会場で、音量を増幅させることなく、演奏する場合においては、
楽器そのものが鳴らないといけないこともありますので、単板が好まれます。
でも正直生音に関しましては、試奏して好きなものを選べばいいので、なんでもいいでしょう。
YAMAHA ( ヤマハ ) / CPX1200II TBL
ピックアップを付けて演奏する場合
ピックアップとは、マイクと異なり、楽器の振動や弦の振動を直接電気信号に変換し、アンプに伝えるものになります。
ではオール単板、馬鹿みたいに本体が鳴るギターがピックアップに伝えることを邪魔してしまう場合があるんですよね。
そのためあえてトップは単板、サイド・バックは合板にする場合もあります。
(実際、メーカーさんは想定される状況に合わせて、オール合板にする場合もあったり、しっかり目的をもって設計されていたりします)
K.YAIRI ( ケーヤイリ ) / YW-K7-OVA VS
使われる木材からも考える
スプルースやマホガニーやローズウッドなど、ボディに使われる木材にもいろいろありますよね。
単純に箱に弦が張ってあるだけと考えてしまえばそれまでなのですが、
それぞれの木材で作られる音色の特性も考えて作られています。
硬いハリのある音、軟らかく甘い音、どれも極端な使い方をしてしまうと、
硬すぎてギラギラした耳を突くような高音域、もこもこして輪郭がぼやけた音など求めた音にならない場合もあります。
そこで楽器本体の大きさや目指すべき音にバランスよく木材を選定しているんです。
結局のところ言いたいことは・・・
前編でも申し上げましたが、「どっちでもいい」なんです。
これは結局、楽器メーカーが製品を出す上であらゆることを考慮して作っているからです。
結局弾いてみたときに自分の目指すべき音がするもの、好みで選ぶべきと考えます。
そこで楽器のスペックばかりを自慢してくる人のほとんどは自分の演奏に自信の持てない人たちなんです。
なので、材質なんか「バランスがいいこと」に尽きるんです。
あとは奏者の実力が伴えばどうとでもなります。
(これ言いたいだけなので、単板と合板の話なんてそもそもどうでもいいんです・・・)
今自分の持っているギターが世界一大好きと思えることが最高なんです。
あなたの弾くギターは、あなたに弾かれるために出会ったようなものです。
ギターを大切に思えるギタリストが増えますように。
まみむめもとき