まみむめもときのブログ

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【コラム】アコギは単板と合板どっちがいいの?~前編~

こんにちは!まみむめもときです。

今日はちょっと思考を変えまして。

コラムのカテゴリーを作りましたよ。

 

長年ギターをやっているとギターの腕を磨く前にギターのスペックについて考えることがあります。

社会人になるとお金も学生のときよりあるので、

「ハカランダ指板のギターいいな」「オール単盤のアコギいいな」

ピックもお酒もたばこもエフェクターもそうですけど、満足することないんですよね。

もっと自分にとっていいものがないか、探してしまうんです。

その中で今日のテーマは、

単板と合板のアコギどっちがいいの?」です。

 

単板・合板ってなんのこと?

アコギに使われるボディの木材の話なんです。

単板とは、名前の通り「一枚板」です。

合板とは、複数枚の薄い板が重なって接着されて、一枚の板になっているものです。

いかがでしょう?

「単板」ってなんとなくよさそうですよね。

あ、ちなみにアコギとかでたまに真ん中に線が入っているの見ませんか?

あれは合板ではなく、ギターの大きさに合わせて木を削り出すのって大変なので、2枚を重ねずに並べて張り合わせてるんですよ。

 

単板のメリット・デメリット

メリット

・高級感がある。 ・音がすごく鳴る(偏見) 

・正しく弾き込むほどに鳴る楽器に成長するスピードが早い。

・比較的に弾き込む前からなる

デメリット

・高価になる ・鳴りすぎる ・木材によっては繊細で割れやすい

・メンテナンスやコンディションの維持が大変

 

 

合板のメリット・デメリット

メリット

・エコ ・一本の木から作れる量が多い

・丈夫 ・管理が楽 ・安い

デメリット

・鳴らない ・響きづらい 

・正しく弾き込むほど鳴る楽器に成長するスピードが遅い

・粗悪品のアコギとかに多く使われている印象がある

 

いかがでしょう?こんなこと書いてると、やはり合板は単板の下位互換な感じしちゃいませんか?

そんなことないんですよね。

全部が全部本当とは思いません。

 

単板でも鳴らない楽器は鳴りませんし、合板でも鳴る楽器も多く出回っております。

 

じゃあどっちがいいの

私の答えは「どっちでもいい」です。

何も投げやりになってるわけではありませんよ。

単板のメリットだけフォーカスして、合板のデメリットだけフォーカスして考える人が多すぎるんですよね。

 

木材にも得手不得手があるんです。

これを理解しておらず、私のギター(中古で8,000円)を馬鹿にする人にもいっぱい出会ってきました。でも大体の人が私の演奏を聴いて、どこのギターなのか、しつこく聞いてきました。的外れもいいところです。私がこのギターの特性を100%理解して、雰囲気やニーズに合った曲を選んでいること、奏法を選んでいること、わかっていないんですよね。

ギターメーカーの方をお話しする機会があって話を聞くと、作ったギターにはそれぞれメーカーの想定する意図があるとおっしゃっていました。

我々ギタリストはその想定を超える演奏をすべきです。スペックなんてつまらない仕様に振り回されてはいけません。

 

ちなみに初心者の方にお送りするオススメのアコギはこれです。

MARTIN ( マーチン ) / DX1AE

サウンドハウスで見る

サウンドハウスで見る

サイドとバックは単純に張り合わせたわけじゃない特殊合板ですね。

この話はまた後編でお話しましょう。

 

スペックだけで語るギタリストが増えませんように。

 

まみむめもとき