フレットの材質についての話
こんにちは!まみむめもときです。
先日、遠い親戚からご相談をいただきました。
「フレット交換を考えているんですけど、材質ってなんかオススメありますか?」
そんなに頻繁にフレット変えたことがあるわけでもありませんから、経験は少ないんですけど・・・
ご安心ください。
せっかくなのでフレットの材質について語っていきたいと思います。
この記事を読めばとりあえずフレットの材質の特徴はわかりますよ。
では行きましょう!
そもそもフレットって?
ギターの指板についている線のことです。金属製でギターの音程を司るパーツです。
昨今はフレットの打ち方でいろいろな種類が増えてきていますが、意外と違和感なく弾けるそうです。
ちなみにこの金属製のパーツがピックアップやギターそのものの材質以上にギターの音に大きく影響するパーツです。
そのため使いやすさもさることながら、ギターの音色も重視して考慮すべきだと思います。
ベルブラス製(銀・ブロンズ合金)
音の立ち上がりは速めで多少キンキンした音が特徴です。
また、スタンダードなニッケルよりもほんの少し丈夫といった感じです。
ゴールドパーツに合わせてゴージャスにギターを彩ることができるのが非常にいいのですが、非常にくすみやすく、また磨くのが難しいのが特徴です。
ビンテージ感は出やすいですが、ピカピカを維持するのは非常に大変なフレットです。
単純な真鍮製よりはマシなんですけどね。
ニッケルシルバー
一番スタンダードなニッケルシルバーです。
ニッケル・銅・亜鉛の合金です。音の立ち上がりも何もすべて普通とお考え下さい。
というよりスタンダードなので、フレットを別の材質に替えるとなったらほとんどの場合このフレットから別のものに変えるといったイメージでしょう。
キンキンしすぎない反面、やはり消耗しやすいのがどうしてもデメリットになりそうでしょうか?ほとんど別の材質のフレットがこれを基準に改良したようなものですから、あまり気にする必要もありません。
もし同じ材質でフレットを変えるのであれば、フレットの形状で考えるのが一番スムーズだと思います。ニッケルシルバーは加工のしやすさからさまざまな形状が出ています。このタイプの変化も楽しんでみてはいかがでしょうか?
ステンレススチール
写真のはFreedom Custom Guitarの一般的なステンレスフレットをさらに改良しているものなので、実際のページの説明の内容と異なりますが、
一般的なステンレスフレットはぴかぴかでくすみにくく、かつニッケルシルバーと比較しても非常に硬度が高いものになります。
使う弦によっては全く摩耗することがないので、一度打ち込んでしまえばもうほとんど替えることはないでしょう。
ただしあまりにも音がキンキンしてしまうので、私は通常の弦ではなくコーティング弦とBOSS独特なバッファーを介して演奏することで、なんとか音がキンキンしないように気を付けることもあります。
また、硬い反面、加工がむずかしいところがありますので、リペアマンに依頼する場合には、どうしてもアップチャージが発生してしまうのもステンレスフレットの特徴です。
最後に
いかがでしたでしょうか?どれも長短はっきりしてますよね。
交換するときは自力ではなく、信頼のできるリペアマンにお願いするようにしましょう。それが安心ですし、実際単純に取り換えるだけの作業ではありませんからね。
あ、ちなみに通常のフレットのすり合わせは最大2回まで。
それでもう使えないくらいになる前にフレット交換を依頼するようにしてください。
フレットのすり合わせは非常に重要なので、定期的にリペアマンに相談するようにしてくださいね。
まみむめもとき